出展作家
ARTISTS
YAMAZAKI Hiroshi
長野県生まれ。66年、日本大学芸術学部在学中に寺山修司の劇団「天井桟敷」に関わり、それをきっかけに当時の前衛芸術の現場を撮影。78年から79年にかけて「太陽が描く画」を構想した代表作〈HELIOGRAPHY〉(写真および映画作品)を制作した。83年には同名の写真集を刊行して、第33回日本写真協会新人賞を受賞。〈水平線採集〉(81-94)、〈櫻花図〉(2001)など、方法や条件を限定したミニマルな作風によって知られ、現代のコンセプチュアルな写真表現の先駆けとされる。2017年に東京都写真美術館で個展「計画と偶然」を開催した。
写真家・映像作家の山崎博が1982年に撮影・発表した長時間露光による写真作品。2日間にわたり都内10カ所で同時に太陽を長時間露光した作品で、当時の個展および「アサヒカメラ」誌上では発表後、37年もの間忘れ去られていた幻の大作である。「光学的事件」を追求した作家の到達点であり、その鮮烈な視覚体験は発表後40年を超えた今日でも色あせることがない。