OPENING SPECIAL TALK
10.4 SAT - 10.5 SUN
TOP MUSEUM 1F HALL
会場|VENUE
東京都写真美術館1Fホール
TOP MUSEUM 1F HALL
日時|DATE
10.4 SAT 10:30–12:00[無料・要予約]
10.5 SUN 10:30–12:00[無料・要予約]
Tickets
10月4日(土)T3の会期スタートを飾るのは、オランダの写真家 メリッサ・シュリーク氏によるトークです。ファシリテーターにはT3ファウンダーの速水惟広氏、ゲストにはコンテンポラリーダンサー/振付師の水村里奈氏を迎えます。シュリーク氏の作品紹介に加え、過去に彼女の制作に参加した水村氏からは、その特徴的なイメージが生まれる過程や撮影時のエピソードなど、制作の舞台裏を語っていただきます。
10月5日(日)のプログラムは、写真家 スティーブン・ギル氏による作品解説と、長年その活動を追い続けてきたインディペンデント・キュレーター菊田樹子氏との対談で構成されます。 お二人は2005年からの長い交流があり、ワークショップ、展覧会企画(塩竈フォトフェスティバル2022、Stephen Gill「Unfold」展)、ギル氏の出版レーベル「Nobody Books」の国内配給など、様々な形で協働してきました。その深い関係性から、ギル作品の魅力の核心に迫ります。 さらに、司会として写真家の渡部さとる氏(人気YouTubeチャンネル「2Bchannel」主宰)をお迎えし、充実したトークをお届けします。
ここでしか聞けない特別なトークを、ぜひお楽しみください。
10.4 SAT 10:30–12:00
登壇者
Speaker
写真家|Photographer
オランダ拠点に活動する写真家。ハーグ王立美術学院にてドキュメンタリー写真を学び、2018年に卒業。ダンスや体操を背景に持つシュリークは、細かい仕草や姿勢を重要なストーリーテリングのツールとして用いながら身体の表現の可能性を主軸に制作を続ける。観察と演出の技法を融合させ、個人、特に女性、と環境の関係性を探求する。シュリークのパフォーマティブかつ非現実的な美的感性は現実とフィクションの間で繊細なバランスを保っている。作品は感情、親密性、身体性を前提におきつつも、人々が自身と、お互いと、そして生きる空間と構築する関係性に対する深い興味を反映しているのだ。
「Ode」は、シュリークの人生と制作活動の中心的なテーマである女性の連帯への視覚的な賛辞である。主流のメディアにおける曖昧で複雑な女性の関係性の描写が少なすぎることに後押しされ、女性間のつながり、強さ、柔軟さの詩的かつ正直な記録を制作しようと試みた。そのようにして存在感、帰属意識、そして身体を通す変化というテーマがシュリークの制作活動に通底している。
ダンサー/振付師|Dancer / Choreographer
コンテンポラリーダンサー・振付師。日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。
柔らかさと力強さを兼ね備えた変幻自在な表現で、舞台や映像作品に独自の存在感を放つ。
TOKYO2020オリンピック開会式や大阪・関西万博NTTパビリオンPR動画をはじめ、大規模イベントからアーティスト作品まで多彩な場でパフォーマンスを行う。振付・出演に携わったアーティストは、大森元貴、King & Prince、Aimer、中島健人、幾田りら(敬称略)など。
司会
Host
T3ファウンダー|T3 Founder
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO(東京国際写真祭)ファウンダー。写真雑誌編集長やギャラリーディレクターを経て、2017年に上野公園にて東京で初となる屋外型国際写真祭「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」を開催。その後、2020年より東京駅東側エリアに舞台を移す。これまでに手掛けた主な企画展に「態度が<写真>になるならば」(共同キュレーター マーク・フューステル 2023)、「The Everyday -魚が水について学ぶ方法-」(共同キュレーター きりとりめでる、2022)ほか。海外の国際写真祭やアワードにおける審査員など多数。日本大学芸術学部写真学科非常勤講師。
10.5 SUN 10:30–12:00
登壇者
Speaker
写真家|Photographer
1971年、イギリス・ブリストル出身。ファウンドオブジェ、身の回りのエフェメラ、周辺環境による作品への介入を制作過程に組み込みながら、写真を中心に幅広く活動するアーティスト。 場所と自身の体験を基盤とし、観察的かつ直感的なアプローチで数々の作品を生み出してきた。スウェーデンの地方に移住して以来、自然、記憶、そして写真の物質性の関係性を探求するようになった。プリントを土に埋めたり、ネガにさまざまなモノを重ねたり、自然の力でイメージが加工されるよう促したりなど、型破りな技法をよく用いる。「Hackney Wick」「Best Before End」「Coexistence」はそのようなアプローチの典型だ。ギルの作品はその静かなラディカリズムと日常に新たな視点を与える力で知られる。都市であれ田舎であれ、ギルの写真が想起させるのは、ある種の存在感、モノに埋め込まれた時間軸、そして見る行為がゆっくりと展開させる意味なのだ。
インディペンデント・キュレーター|Independent Curator
インディペンデント・キュレーター。ボローニャ大学(イタリア)視覚芸術学科で学んだ後、キュレーターとして活動を始める。これまでに、日本とヨーロッパで100以上の展覧会を企画。2002年より『日本に向けられたヨーロッパ人の眼・ジャパントゥデイ』写真プロジェクト、2008年より塩竈フォトフェスティバル(宮城県)のアーティスティックディレクター、2016年よりkanzan gallery(東京)のキュレーターを務める。訳書に『マグナム・コンタクトシート』(青幻舎、2011年)などがある。
司会
Host
2Bchannel 主宰|Host of 2Bchannel
1961年山形県米沢市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。同社退職後、フリーランス。2006年よりギャラリー冬青にて作家活動を開始。第33回「写真の会賞」特別賞を受賞。現在慶應義塾大学大学院非常勤講師。写真表現や現代アートを紹介するYouTube「2BChannel」を運営中。写真集、著作多数。近著に『撮る力見る力』(ホビージャパン)、「inception」(ふげん社)がある。作品は複数の美術館に収蔵されている。東京都写真美術館、ケ・ブランリー美術館(パリ)他。
会場